実は、非喫煙者がタバコの煙を吸うと肺がんリスクが確実!?都市と地方で分かれるタバコの問題
こんにちは。 ひねくれ亡者です。
今回、気になるニュースはこちら。
2016年8月31日、国立がん研究センターは、受動喫煙による日本人の肺がんのリスクが受動喫煙がない人と比べ約1.3倍となる研究を発表した。
この結果を踏まえ、同研究センターは、他人のたばこの煙を「できるだけ避ける」から「避ける」へ文言の修正、受動喫煙の防止を明確な目標として提示した。
近年、都会では路上喫煙禁止の地域、完全禁煙又は分煙のお店、専用喫煙所の増加が目立つようになり、タバコを吸わない人が副流煙に巻き込まれることが少なくなりました。
しかし、都会から離れた地域やそのお店、職場・営業車内ではタバコを吸わない人が副流煙に巻き込まれることは日常茶飯事です。
筆者自身もタバコは全く吸いませんが、都会から離れた地方になると駅構内は禁煙でも、駅の外(しかも喫煙所と指定されていない場所)では、人通りの多い場所でも関係なく十数人規模による喫煙が普通です。
勿論、路上喫煙禁止という場所は存在しませんし、お店なども喫煙禁煙が混同しているのが当たり前のため幾ら気をつけても直接の副流煙に巻き込まれてしまうのが現状です。
そもそも、 日本ではいつから受動喫煙が注目されるようになったのか?
日本で受動喫煙が注目されるようになったのは、2000年代以降でした。
従来は、タバコを吸っている人が肺がんのリスクが高まると言われていました。
しかし、2002年の「健康日本21」において、国が、受動喫煙防止対策について取り組むと明記されました。
この取り組みは、同年施行された「健康増進法」第25条において具体的に明記されました。
健康増進法で明記された受動喫煙防止対策
健康増進法第25条では、「学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、喫煙者には充分な配慮を行い理解を得た上で、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を、喫煙者の正当な権利を阻害しない範囲で講ずるように努めることが望ましい。とされています。
具体的な措置として、全面禁煙が最も望ましいですが、喫煙者もタバコを吸う権利はあるので、施設内の喫煙場所は非喫煙場所を喫煙場所から非喫煙場所にたばこの煙が流れ出ないように分割(分煙)する。と明記しています。
ただし、この措置は努力目標として捉えており、受動喫煙防止措置をしなくても罰則などはありません。
実際に必要な対策措置はどうなっているのか?
受動喫煙の対策は地域差によってさがあります。
ただし、職場や車の車内の状況はその職場により個人差が大きいので、今回は行政の取り組みについて見ていきます。
都道府県単位での受動喫煙防止措置
都道府県における受動喫煙の防止について明記した条例は、秋田県で2004年に制定された「秋田健康づくり推進条例」において、多数の人が多く利用する施設を設置・管理する者について、受動喫煙を防止するために必要な措置を講じ、県民の受動喫煙防止に関する広報・啓発活動を行う。と明記されたのが始まりです。
その後、愛知・京都・神奈川・兵庫において受動喫煙防止措置が条例化されています。
その他一部の都道府県では、条例化されていないもののガイドラインが整備されていたり、受動喫煙防止措置に対する動きがある都道府県もあります。
しかし、この様な受動喫煙防止措置の範囲は、公共施設や飲食店が主であり、普段我々が歩く道路は受動喫煙の対策外となっています。
路上喫煙の対策
このままでは、道端でタバコを吸っている人の副流煙を安易に吸ってしまう危険性がある!
そのため、路上による喫煙対策に関しては市町村単位で対応することになりました。
初めて路上喫煙禁止条例が施行されたのは、2002年に東京都千代田区で施行された。
以後、全国的に至るまで路上喫煙防止条例を制定している市町村が増えている。
しかし、適用されている市町村は、一定数の人口がある場所や観光客がたくさん来る市町村が主である。
しかも、多くの利用者がいる駅周辺の一部に限られている場所が多く、住宅街などは路上喫煙禁止エリアではない場合が多い。
そして、路上喫煙防止条例が適用されていない市町村は駅前などで吸い放題である。
これを毎日吸い続けるだけで肺がんのリスクは高まる。
タバコを吸わない人が。。。
タバコを吸うなとは言わない!非喫煙者に配慮して吸って欲しい!
勿論、タバコを吸う権利は誰でもある。
しかし、非喫煙者が喫煙者の副流煙を吸ってしまった上で肺がんになってしまうのが不純でならない。
だからこそ、喫煙者は非喫煙者の前でタバコを吸うことは、相手を将来的に不幸にさせてしまうかもしれません。
だから、非喫煙者の副流煙を吸わないような喫煙所でちゃんと吸って欲しいのと、整備もして欲しいのが私の願いだ。
一部の行政レベルにおいてのマクロの部分はかなり受動喫煙対策はかなり進んでいるが、職場・家庭・車の車内においてのミクロの部分は対策するのが難しい。
マクロの部分では本当にちょっとした心遣いが両者共に過ごしやすい環境になることを忘れないで欲しい。