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SMAP解散から見る元凶探しと犯人探し中心の現代

こんにちは。ひねくれ亡者です。

8月13日にサイゾーから国民的アイドルグループであるSMAP解散の第一報が出てネットを中心に波紋を呼んだ。そして、翌未明に所属事務所からマスコミ各社へSMAPを12月31日付けで解散するという正式な文書が送られた後、ニュース速報として報じました。
headlines.yahoo.co.jp


同月14日の朝からは解散の真相等がスポーツ紙を中心に報道されていますが、ここで気になったのがひとつ!


元凶と犯人探しの内容をピックアップする記事が多いこと。


この解散報道は今に始まってことではなく、昨年末から週刊誌等でスクープされ、翌年末にかけて毎日各社マスコミがトップで報道される状況が続きました。

そもそもの発端は、結成時からお世話になっていたマネージャーが所属事務所から独立するに際して、メンバー内で事務所独立派と事務所残留派が別れたこと。

しかし、今年9月までの契約が残っている状況で「解散」という選択をしてしまうと事務所にとっても多大な損害になりかねないということで、とりあえずテレビの生放送で公開に謝罪し一旦自体を収束という方向に向かわせました。

そして、契約満了が近くなった今月14日、今年いっぱいの「解散」という結論が発表された。


しかし、前回の騒動では、「SMAPのマネージャーを追い出した人は誰か?」「SMAPを裏切って事務所し媚びた人は誰か?」犯人探しをしている様な報道やネットの声も多くあり、今回の正式発表でも「解散の口火を切った人は誰か?」「誰が同調し、誰が反対した?」という、同じく犯人探しをしている様な記事ばっかり。

本当に「誰が解散したいと言った。誰か解散を同調した。誰が反対した」という犯人探しの様な内容しか出てこず正直ウンザリです。



これは、SMAPの解散だけでなく何か事態が起きた時には原因究明より必ず犯人探しを注力する場面を多く見てきた。

事件で警察が捜査の一環でやっているわけではないのに、原因究明そっちのけで犯人探しすることで何か得るものはあるのか疑問に思う。

犯人を捕まえることはひとつの「手段」であるわけで、それが「目的」と化して何がしたいのか全くわからない。

誰かを悪者にして事態が収拾され、再び同じようなことが起こらないという確証はあるのですか?

それは、単なるトカゲの尻尾きりにしか見えないんですよね。

今回の騒動もマスコミは犯人探し、事務所側が犯人や都合が悪い人を提供することにより各マスコミを操作している印象もあります。



なぜか、その様な状況になった原因はそっちのけで。



本当に、その人を犯人認定して潰せばそれで一件落着するとは思いますが、周りは尚更腑に落ちず不信感は増していくばかりだと思いますがね。(潰した当事者がそれで良いと言われてしまうと、「おぉ、そうか。」と思わざるを得ませんが…)

犯人探しの議論だけをして解散を阻止し、本来の姿に戻ることができるならそういう報道や動きは悪くないと思います。

ただし、勝手に犯人扱いされた後、無理矢理解散を阻止した後の状況の中で本来の姿に戻ることが出来るかと言うなら難しいというのが私の考えです。

これはSMAPの問題だけでなく、どこの場面でも通用する問題であると感じます。

そんなに犯人探しをして何が楽しいでしょうかね?

その時のカタルシス効果を得ているだけですよね?

また同じことを繰り返すことでカタルシス効果を得たいのならでそれで良いのなら良いのですが・・・